2018年11月14日

勇者たち/浅野いにお

無限ループって怖くね?
いいや、怖くない。

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画業20周年を迎える浅野いにおの最新作、平成末期型異世界冒険譚『勇者たち』。
オレの記憶が正しければ、浅野いにおの初めての本格ファンタジー作品だ(今までもファンタジー要素のある作品はある)。

物語の舞台はどこぞの異世界。
今時流行りの転生モノではなく、超越者に頼りきるのではなく、異世界に住まう者たちが自ら解決に向けて頑張るのは好感が持てる。
正体不明の敵「暗黒」を倒すために仲間たちは一致団結するのだが、そこは種族も性別も違う団体さん。
人間関係?の軋轢から連発するハプニング。
果たしてこれは「暗黒」のせい? 瘴気の森のせい? それとも……

第1話から第2話までを読んで、ああこの作品はこういう作品なんだなあと一目いや一読みでわかる、わかりやすい作品。
浅野いにおにしては親切だなあと。
随所には彼らしいジョークが散りばめられていてその一つ一つもまた可笑しい。
て言うか、作品自体がブラックジョークの塊なのだが。

仲間ってなんだろう。
敵ってなんだろう。
そんなことを問いかけてくる問題作。
ひたすらにブラックジョークを貫き通すのかと思えば、ほろりと涙させてくる不意打ちもあり。

全体的に風呂敷を広げ過ぎずミニマムに、綺麗にまとめている作品だ。
作品の分かりやすさや、ドラマ性なんかも加味すると浅野いにお丸くなった? と思ってしまう。

しかし、果たして彼は本当に丸くなったのだろうか。
今までだって尖っていたわけではなく、ただ読者に迎合しないスタンスをとっていただけではないか。
いや、それは尖っているって言うか笑。

とにかく20年という歳月が、若き天才、鬼才クリエイター、大御所へと彼をステップアップさせていったに違いない。
それだけ「圧」がある作品だった。

人と違うことをやって評価されるのはある意味簡単なのかもしれない。
だが、同じ土俵に立って評価を得るのは難しい。
浅野いにおは今回、異世界ファンタジーという新境地に挑戦した。
画業20周年を迎えた彼の新たな試みに今後も期待していきたい。





勇者たち (裏少年サンデーコミックス〔スペシャル〕) [ 浅野 いにお ]
勇者たち (裏少年サンデーコミックス〔スペシャル〕) [ 浅野 いにお ]


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nobiyucky at 15:55コメント(0)漫画 
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